2009年10月03日

性格に良し悪しはない

■長所、短所って何だろう?


長所、短所という言葉があります。


「長所を伸ばし、短所を改めなくてはいけない」


そんなことを誰かから言われたり、

誰かが言っているのを、聞いたりしたことは

あるでしょうか。


私は、そもそも長所とか、短所というのものは、

絶対的に存在するものではないと思っています。


自分にとって、役に立つか、害になるかという判断によって、

長所とか、短所と言っているだけなのではないでしょうか。



例えば、”害虫”とか”益虫”という言葉があります。


あれは、人間にとって害があるとか、益があるという意味であり、

宇宙的に見たら、害でも益でも何でもなく、

ただ存在している虫に過ぎません。


(虫からしたら、たまったものではありませんが…)



中立な立場で見れば、短所も長所も、

幻想に過ぎないのではないでしょうか。


過去の体験によって、

その性格でいい思いをしたのか、

嫌な思いをしたのかで、

短所か長所かを判断しているのだと思います。



■統合すると本来持っていた力が現れる



心理療法のスキルのひとつに「統合」というものがあります。


短所と長所を、両手のひらにそれぞれイメージで表現し、

その二つを一つに融合させるのです。


すると、短所、長所という区別の無い、

ありのままの自分のイメージが浮かび上がります。



しかし、この統合のスキルは、

まず短所のイメージを受け入れなければ、

うまくいきません。


そこで、必ず短所と仲直りしてもらいます。


ケンカしたときに仲直りするときのように、

「ごめんなさい」

と短所のイメージに謝ります。


すると、多くの方は、

「イメージが泣いているように見えます」

「イメージが小さくなったような気がします」

とおっしゃいます。



泣いているイメージは、

「やっとわかってもらえて嬉しい」

という気持ちや、

「今まで嫌われて本当に悲しかった」

という気持ちを表現しているのかもしれません。


小さくなったイメージは、

「自分にとって気にするほどのことではなくなった」

という気持ちを表現しているのかもしれません。


その上で統合をすると、

本当に美しいイメージが浮かび上がります。


光の珠のようなイメージであったり、

あたたかいハートであったり、

翼を広げた鳥であったりと、

十人十色、一人として同じイメージはありません。


そのイメージは、背伸びするわけでもなく、

卑下するわけでもない、

本来の自分が持っている個性を表しています。


本来持っている、自分の才能を表現しているのです。



性格のひとつを嫌っていたときには、

その性格は自分を苦しめ悩ませますが、

自分がその性格を個性として受け入れると、

自分にとってかけがえの無い個性として、

勇気や力を与えてくれる存在になります。



自分が短所と嫌っていた性格があったからこそ、

得たものも本当はあったはず。



あなたが短所と思っている性格のおかげで、

あなたが助けられたこと、

感謝できることを思い出してみてください。


そしてその短所に、

「今まで嫌ったり無視したりしてごめんなさい」

 私のことをどうぞ許してください。

 そんな私のために、今まで助けてくれてありがとう。

 力になってくれて、ありがとう」


そう伝えてみてください。



何かが変わるかもしれませんよ(^^)



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Posted by すなふきん at 00:19│Comments(0)こころ
 
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