2009年09月25日

ゆっくり噛んで食べるように

先日、テレビで長寿の秘訣として「よく噛んで食べること」を推奨していました。


よく噛むことで、消化を促したり、免疫力を高めたり、

脳の働きを活性化したりと、体にいい働きがあるとよく聞きます。


心にもいい働きがあるのではないかと思います。


じっくりと噛みしめながら食べると、味わいをゆっくりと楽しむことができます。

時間を気にして急いで食べているときは、味もよくわかりませんが、

時間をかけて味わって食べると、心も豊かになるように感じられます。


食べることへ感謝の気持ちさえ感じることができます。



よく噛んで食べることは、人生と同じだなと思います。


若い頃は、がつがつとたくさんの量を急いで食べていました。

質より量があれば良かったのです。

安くてボリュームがあるというだけで満足でした。


年齢を重ねるごとに、消化能力も衰えてきて、

量を食べることができなくなると、

多いだけに食事には興味がなくなりました。


特に、昨年の夏、体調を崩したときにそれを実感しました。

胃腸の調子が悪くなり、体に負担の少ないものを、

じっくりと噛んで食べざるを得なくなったのです。


それからは、なるべく体にいいもの、負担の少ないものを、

よく噛んで食べるようになりました。



人生も、若い頃は何でもかんでもやってみたい、と貪欲に貪りますが、

年を重ねると、本当に自分にとって大切なものに時間をかけるようになります。


そして、人生で起こる出来事のひとつひとつを味わうように、

よく噛みしめるようになります。


若い時は脂っこい食べ物のように、刺激的なものを求めていたのが、

年を重ねると、白いご飯や玄米のおいしさのように、

一見地味で、普通の何気ない日常に喜びを感じるようになります。


幸せは、特別なものではなくて、

本当は、何もなく平穏に過ごせている毎日の中にあるんだと、

感じられるようになっていきます。



ゆっくりとよく噛んで食べるように、

人生をじっくりと味わって生きたい。


改めて、そう思いました。


同じカテゴリー(こころ)の記事
どうせやるなら…
どうせやるなら…(2009-10-11 22:24)

体調と心の関係
体調と心の関係(2009-09-27 00:10)

信頼とは見守ること
信頼とは見守ること(2009-09-22 00:24)


Posted by すなふきん at 23:33│Comments(0)こころ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。